当院のカイロプラクティックの考案者 ドクター・ディジョネットは1930年頃から独自のカイロプラクティックテクニックSOT(仙骨後頭骨療法)を研究していますが、その中でも筋膜を調整する方法が多数あります。

そんな筋膜をまとめてみたいと思います。

膜の一般的性質

・粘性:圧による変形

・弾性:変形した体又は部位の形の回復能力

膜の一般機能

・構造

・代謝

・免疫

膜の構造的機能

・内臓、筋肉、関節、血管、神経に支えと安定性を供給する。

・ショック吸収

・隣接の組織の間の潤滑液(ヒアルロン酸)を供給し、最小限の摩擦での動きにする

・深層の膜は静脈とリンパの還流を促進する

・深層の膜は筋肉の付着面多くする

・筋肉の区画化

膜の外傷

・外傷を受けた組織は、身体に加えられたテンション・ラインに沿って、コラーゲン線維で置き換えられる

・基質は厚くなり硬くなる。この結果、組織同士が粘着しショックの吸収能力減少する

・テンションは3次元の網のように広がり、異常な圧が神経、筋、血管、骨、内臓にかかる

・膜は身体のどこにでもある。筋肉、骨、関節、神経、血管を細胞レベルまで包む。したがってどのようなテンションがかかろうとセーターの引き連れのように硬化が広がる

・この膜の制限が体をアライメントから外れるように引っ張り、結果としていかにつながる

悪い姿勢・ROM制限・異常な体の緊張・痛み

膜の分子構造

・細胞構造

・線維芽細胞:タンパク質産生

・マスト細胞:ヒスタミンを放出

・大食細胞:マクロファージ

細胞内構成要素

・コラーゲン:支持

・エラスティン:弾性

・基質:クッション

コラーゲンとエラスティン

・コラーゲンとエラスティンの割合は、その部位の組織の機能的需要によって変化する

コラーゲン

・コラーゲンは、螺旋状に巻かれた3つのポリペプチド鎖で構成されたタンパク質である

・この構造と化学結合は、膜に引き裂く力に抵抗する伸長力を与える

・膜組織はコラーゲンにより強度と支える力を得る。コラーゲンはしなやかで非常に強い

・コラーゲン線維はその長さの5%しか伸長しない

エラスティン

・エラスティンはタンパク質でゴムのような性質がある。エラスティンは伸長力を吸収する助けになる

・コラーゲン線維と同様に架橋につながっている。これにより強度と柔軟性を持つ

基質

・基質はマイナスに高荷電しているので水江お引き付ける。水とコラーゲンが結び付くとゲルを生じる。膜は体内の総水量の25%を保持している。この多糖ゲルはは線維の間のスペースを満たす。

・ヒアルロン酸:膜を潤し線維がお互いに最小限の摩擦で滑走できるようにする。

・プロテオグリカン:体全体を通してショック吸収、分散するゲル