人それぞれイメージがバラバラになってしまっている整体やカイロプラクティックについて説明したいと思います。

共通点は、

「健康維持、健康増進のための手技療法の一つ」

という事です。


   整 体 に つ い て 

整体の説明は難しい(笑)

法的な定義はないので、

整体という言葉が好きな人にとっては
世の中のすべての手技は整体となります。
カイロプラクティック・オステオパシーも整体の一つ、リラクゼーションも整体の一つ、マッサージや指圧も整体の一つ、
なんでも整体の一つです。

私が思う整体は
日本人が考えた手技療法。
様々な流派があり
それぞれの流派に考え方があり、それぞれの手技法で体の不調を改善します。
考え方というのは、リンパ重視だったり、凝り固まった筋肉を解す事重視だったり、血液の循環重視だったりと様々。

よく整体はボキボキして、カイロプラクティックは?という人がいるのですが、
ボキボキするのはカイロプラクティックの中の一つのテクニック(流派)で、整体ではありません。
でも整体と看板をあげている院は、カイロプラクティックも整体の一つだから、一緒なのです。
悪く言えばなんでもあり状態、良く言えば幅広い。

ですが、皆様の健康増進に役立つために、創始者が、自らの経験値や医学の勉強から考えられたものです。

個人的にはもみほぐしやリラクゼーションは整体とは言いたくないですけど(笑)

  カイロプラクティックについて 

最初に分かり易く話すと、アメリカで発達してきたカイロプラクティックが日本に伝えられた時のテクニックがボキボキでした。
その後ボキボキしないテクニックができて、今、日本ではボキボキしないテクニックの方が主流になっています。
当院では、そのボキボキしないテクニックの一つで施術しております。
私もボキボキは、若い頃、スッキリしましたが、年を取ってくると苦痛に感じます(笑)

カイロプラクティック概論 鈴木正教 著によると

カイロプラクティックの創始者D・Dパーマーは
カイロプラクティックの中に科学性とともに、哲学性と芸術性を包含させている。彼の洞察力や実践力などの基礎に哲学(Philosophy(フィロソフィー))があった。
カイロプラクティックはその原理においては、ヒポクラテスと同じであるが、そこに「古代ギリシアの哲学」や「魂」という
概念がD・Dパーマーによって加えられ、それが「理念」化していくのである。


全世界で統一された定義は確立されておらず、代表的な見解として

1・カイロプラクティックは病気の原因を正す科学である。椎間孔を通過するところで圧迫されて、病気と呼ぶ機能異常を起こしている神経を解放する
目的で、300ある人間の関節特に脊椎の関節のサブラクセーションを手でアジャストメントする芸術である。(D・Dパーマー)

2・カイロプラクティックとは、脊椎その他の人体構造に手技や調整を施し補助的に他の機械的、物理的、食養的、保健衛生的手技(薬物や外科手術
は除外する)を用いて人間の疾病を治療する科学である。(Dr.ジェンシー)

3・カイロプラクティックとは、人間の脊柱の諸関節を手によってのみ触診し調整する科学をいう(ハワイ州法規)

4・カイロプラクティック業とは、人体における構造的なアンバランス、歪みまたは、サブラクセーションを手技、または機械的な方法で発見、是正し、
脊椎の不整列、またはサブラクセーションに関連して神経障害が存在している場合、その影響を排除することを目的とする(ニューヨーク州法規)

5・カイロプラクティックとは、ホメオスターシスを活用して、薬物や手術によらず、おもに椎骨、骨盤、後頭骨などを正常な状態にし、神経系その他の働きを100%に保つことにより、脳からの神経伝達を完全に身体の各組織、各器官に送ることを目的とする手技(科学)である。

とあります。

代表的なテクニックに、
ディバーシファイドテクニック、ガンステッドテクニック(この辺がボキボキテクニック)、
トムソンテクニック(ベットで矯正)
SOT(仙骨後頭骨テクニック、当院はこのテクニック)
アクチベーター(パチンとする器具)

その他たくさんのテクニックがあります。日本的に流派ですね。
しかしその根底に、上記の定義があります。

要するにカイロプラクティックというのは、考え方で脊椎の歪みを中心に関節を正し、神経の流れを回復させる手技であり、方法がボキボキとかは関係ありません。